新幹線料金を東京大阪間で格安にする7つの中には入っておりませんが、学生限定で料金を安くする方法があります。それが学生割引乗車券の通称、学割です。
学生であれば、誰でも学割を受けれるわけではない事に注意が必要です。また、小学生は学割よりも子供料金の方がはるかに格安なので、学割という制度がありません。(子供料金に対して、学生割引で更に安くはなりません)
そんな学割制度、利用条件から一体どのくらいお得になるのかご紹介です。
学割が利用できる条件
①JRが指定する学校の生徒である事
中学生以上の学生であれば学割を利用する事が出来ますが、JRが指定する学校の生徒に限定されるという事に注意してください。特例があるかも知れませんが、高校生以上の場合は、学校法人の学校の生徒であるかが条件に当てはまるようです。
JRが指定している学校に現在在籍している正規の生徒であり、学生証を発行してもらっている事が学割を受ける条件になります。よって、JRが指定する学校に通っていても、非正規生の外国人留学生や聴講生、委託生及び研究生は、学割を受ける事が出来ません。
社会人を対象にした専門の学校の生徒も、勿論JRの指定する学生には該当しませんので、学割を受ける事が出来ません。
②片道101km以上乗車する事
東京大阪間の新幹線の場合、この条件は軽くクリア出来るので、あまり気にする必要がありませんが、その他の区間を乗車する場合、101キロ超えるようなら学割が使えると覚えておくと得する時があるかも知れません。
③学割証の提示が必要
通学している学校から学割証(学生・生徒旅客運賃割引証)を発行してもらう必要があります。学生である事を証明する学生証だけでは、新幹線のチケットは購入できませんのでご注意を。
学割で新幹線チケットを購入する方法
学生だけが持つ特権である学割ですが、学割で新幹線のチケットを購入するのはちょっとめんどくさいです。ネットで購入する事も出来ませんし、新幹線チケットを手に入れる迄、2回手続きが必要になるのです。
①通学している学校で学割証を発行してもらう
学校で学割証(学生・生徒旅客運賃割引証)を発行してもらいます。申請手続きの方法や発行手数料等は各学校によって異なりますので、詳細は学生課・教務課等でご確認ください。たいていは、所定の用紙に記入するだけで学割証の発行をしてくれるはずです。
②JRのチケット窓口で切符の購入をする
JRの駅で新幹線のチケットを購入します。みどりの窓口等で東京大阪間の新幹線切符が欲しいと言えば、後は色々と質問してくれますので、簡単です。
その時、重要なのが学割証の提示です。本人でなく、友人や家族でも代理で新幹線チケットを購入する事は出来ますが、学割証が必ず必要になります。
自動券売機等でも学割料金で購入する事が出来ません。各種駅の窓口で購入すると覚えておきましょう。
学割で新幹線チケットを利用する方法
学生割引で新幹線チケットを入手したら後は利用するだけですが、1点注意が必要です。それは利用する時、学生証の提示を求められる事があるという事です。
そうでないと、学割で購入した新幹線チケットが金券ショップ等に売られて、誰でも利用出来てしまうからです。金券ショップに学割新幹線チケットがおいてないのは、利用できる方が限られているからです。
よって、新幹線に乗車する際は、学生証も忘れないようにしましょう。
学割料金
さて、購入するのにも手間がかかり、利用者も限定される学割ですが、そのお得度はというと、ズバリ正規運賃の2割引きです。しかし、新幹線の場合は、乗車券と特急券の2枚の切符があり、学割の適用があるのは、乗車券のみです。
よって、『のぞみ』の通常指定席運賃14,450円の2割引にはなっていません。『のぞみ』の指定席で12,700円、『ひかり・こだま』の指定席で12,390円です。約12%程度安くなる計算です。
自由席の場合は、どの列車でも同じく、更に安い11,870円です。
学割と往復割引で更に安くする方法
苦労する割にはそれほど格安にはならない学割ですが、更に安くする方法も実は存在します。それは、往復割引の適用を受ける事です。詳しくは、『往復割引で格安にする方法』で解説していますが、2つの割引を併用させて更に安くする事が出来るのです。
往復割引の適用を受ける条件は2つ、片道の営業キロが601キロ以上である事、新幹線の切符を購入する時往復で購入する事、それだけです。往復割引でゆきとかえりのチケットを購入する事になりますが、学割証は1枚で大丈夫です。
よって、学割で2割、往復割引で1割の合計3割引とはいきません(学割、往復割引、共に割り引かれるのは新幹線の乗車券のみである為)が、通常よりだいぶ格安にはなるでしょう。
新幹線に乗車される方全員が学生であればお得な制度かも知れませんが、1泊予定や新幹線を往復で利用するなど、たいていの場合『JR・新幹線宿泊セット』の方が格安ですし、購入の手間が楽です。
学割は、ケースバイケースでの利用がお勧めになります。